この記事でわかること
- 高齢者に必要な睡眠時間の目安
- 加齢で眠りが浅く・短くなる理由
- 受診を考えたほうがよいサイン
「最近、親が朝の4時や5時に目が覚めてしまう」「昼間うとうとしている」——こうした変化に、病気ではないかと心配になる方は多いです。ここでは、高齢者の睡眠がどう変わるのか、どこからが受診の目安なのかを、やさしく整理します。
高齢者に必要な睡眠時間の目安
必要な睡眠時間は年齢とともに少しずつ短くなる傾向があり、65歳以上では6時間前後で十分という方も少なくありません。大切なのは時間の長さそのものより、日中に強い眠気やだるさがなく、活動できているかどうかです。
「もっと長く眠らなければ」と寝床で長く過ごすと、かえって途中で目が覚めやすくなることもあります。
なぜ年をとると眠りが変わるのか
加齢とともに体内時計が前倒しになり、早寝・早起きになりやすくなります。また、深い眠り(ノンレム睡眠)が減り、少しの物音や尿意で目が覚めやすくなります。これらは多くの場合、自然な変化です。
日中の活動量が減ったり、昼寝が長くなったりすると、夜の眠りがさらに浅くなる悪循環も起こりやすくなります。
「朝早く目が覚める」は病気?
早朝に目が覚めること自体は、加齢によってよく起こります。ただし、気分の落ち込みや興味の低下が2週間以上続く場合は、うつ病でも早朝覚醒が現れることがあるため注意が必要です。
「眠れないこと」よりも「日中のつらさ」が強いときは、一度かかりつけ医に相談してみてください。
睡眠の質を上げる生活の工夫
朝は起きたらカーテンを開けて光を浴び、体内時計を整えます。日中は散歩など軽い活動を取り入れ、昼寝をするなら15〜20分までにとどめましょう。
就寝前のカフェインやスマートフォンは控えめに。眠くなってから寝床に入り、眠れないときは一度離れるほうが、睡眠のリズムは整いやすくなります。
受診を考えたほうがよいサイン
大きないびきと呼吸が止まる様子、日中の強い眠気、脚のむずむず感で眠れない、気分の落ち込みが続く——こうしたサインがあるときは、背景に治療できる病気が隠れていることがあります。
「年のせい」と決めつけず、気になるときは医療機関に相談することが、ご本人にとってもご家族にとっても安心につながります。
※この記事は一般的な情報提供を目的としています。症状やお薬について不安がある場合は、医師・薬剤師・担当のケアマネジャーにご相談ください。
